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第7回 「残心」 2005年11月10日

 今年の近畿地方の紅葉の見ごろは、 11 月中旬から 12 月初旬とか・・・。秋に別れを告げ、年の瀬が近づいてきていますね。立ち止まる余裕もない慌しい日々の中、今回は「残心」という言葉を考えたいと思います。

 「残心」武道においては、攻撃した後、相手の反撃に備えて、油断する事なく緊張を保つ心構えの事です。見極めの心構えともいいましょうか・・・。「残身」と書かないで「残心」と書いた、それだけに意味深い言葉です。茶道においては、「器物とる手は軽く、置く時は、愛しき人との別離のごとく深い思い入れあれ」と、残心の大切さを教えています。「残心」は、未練、心残り、余情と同意語にも使われますが、全く言葉の奥深さが違いますね。

 平たく云えば、武道や茶道、人の道もそうですが、終わりや結び、離れ、が非常に大切であるという事です。

 権力の座を退く時や役職を後進に譲る時など、さまざまな場面において、身の処し方、引き際は、非常に大事ですね。一歩間違うと、周囲に混乱を招き、争いの種にもなります。いかに自然に、遺恨を残さず、後生にプラスの財産を残す事が出来るか、周囲に敬愛の念をもたせつつ身を引く事が出来るか、見事な「残心」の離れを会得したいものです。

 日本の歴史でいえば、見事な「残心」を持って後世に影響を及ぼした偉大な人物がいます。好き嫌いは別にして、徳川家康です。征夷大将軍を次代に譲った後も、豊臣方を絶滅させた事に始まり、末代まで徳川の世が続くよう、太平の世が続くよう、あらゆる危惧を取り払い大往生しました。徳川幕府が15代265年続いた事を思えば、265年に及ぶ「残心」を示したと云えましょう。

 小泉首相は、前の衆議院選挙で歴史的な大勝を収めたにもかかわらず、来年9月の任期満了で引退すると言明しました。そして、自分の考える改革路線を引き継いでくれる者に後を譲りたい、と言います。この身の処し方は一見、見事であるように見えますが、私はそうは思いません。760兆円にも及ぶ国家の赤字。それを積み残したまま、マイナスの財産を後進に押し付けるなど、見事な「残心」の離れとは云えませんね。

 身近な事で云えば、人と人との出会いと別れがあります。出会いは偶然がもたらすもの、いわゆる縁ですね。しかし、別れにおいては、タイミング、付き合いの仕方、性格、心情が全てを左右します。場合によっては憎悪が発生します。潮が引くように自然に離れていく、自然な「残心」というものが出来れば理想ですが、なかなか難しいですね。

 あと一ヶ月余りで今年も暮れ往きます。いかなる「残心」を持って2005年に別れを告げるのかは、残された日々の過ごし方によります。悔いなく一年を終わらせ、来年に望みをつなげたいものです。    皆様の「残心」が明日への望みになりますように・・・。

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